「討ち取った敵の首を大将自ら検査することを首実検というよ」
(落乱42巻 221頁 解説)
討ち取った相手の首を証拠として持ち帰り、それを認定して記録することの総称。討ち取った首は論功行賞の第一の証拠品、戦果の確認となった。室町時代初期頃から首の取り扱い方、記録、実検方法、相手方への送り返し方など、細かく首に対する儀礼が明文化された。
首に対する礼として、
「対面」 : 大将、貴人、高位の者
「実検」 : 物頭、諸奉行級の馬上の侍
「見知る」 : 徒立の葉武者
と、討たれた相手の身分によって呼び方を変える場合もあった。
寺、または張幕中で武装して検分する。
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