〇永楽通宝

明の永楽6年(1408年)以降に鋳造された銅銭。永楽銭とも。
室町時代、遣明船による輸入や、民間の私貿易により、明銭がさかんに流入したが、同じ明銭の、洪武通宝、宣徳通宝等のなかでも、特に永楽通宝が大量に輸入・通用した。そのため、明銭をさして永楽銭という場合もある。
江戸時代初期まで使用された。
〇鐚銭(びたせん)
長年の使用により、破損・摩耗した貨幣、または偽造された貨幣。
鐚銭より程度の良いものは悪銭と呼ぶ。
市場では、鐚銭・悪銭も使用されており、1:4前後の比率で精銭と交換された。
〇精銭(せいせん)
良質の貨幣。善銭・清銭ともいう。
※天正期(1573-1592)レート
金1両(=4分=16朱)=銀50匁=1,000文(1貫文)=4,000文(鐚銭等)
(1貫文=室町後期、約5万円/室町前~中期は約10万円)*
(*は作中の紹介表記)
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