甲冑の一部分で、顔面・喉を保護するためのもの。総面・頬当に分かれる。顔の大部分を覆うことで、敵に年齢や顔を悟らせないという効果もあった。作中では、佐竹鉄砲隊の面々が着用している。
〇半頬(はんぽお)
頬当のうち、顎のみを覆うもの。顎頬(あごほお)ともいう。
〇目の下頬(めのしたほお)
頬当のうち、鼻まであるもの。黒・白・赤色の鬚を植えて威を示した。
〇総面(そうめん)
目・鼻・口の開口部を除いて、顔全体を覆ったもの。室町時代前期に登場し、当時はたいへん高価なもので一部の上級武士のみが用いた。
面の表情や作りによって、さらに種類が分かれる。
〇半首(はつぶり/はっぷり)
額から両頬にかけて覆ったもの。作中では盗賊などが着用している。(41巻の山賊など)