
兜に付ける装飾のこと。
付ける位置によってそれぞれ、前立(まえだて/兜の前方)、脇立(わきだて/両脇)、後立(うしろだて/後方)、頭立(ずだて/頭上)と呼んだ。
鍬形(くわがた)、半月、天衝(てんつき)などの形が一般的であったが、戦国期になると、自分の活躍を印象付けるために、一風変わった形の立物が多数登場した。鍬形に龍頭は大将のみ、以下将兵の身分に応じて立物を選んだ。
タソガレドキの鉄砲隊長はカニ、使い番はイカの前立をしているが、カニ・イカ共に実際に使用されていた意匠である。また、佐竹鉄砲隊の佐竹昌義は前立を付けていないため、前立を取り付ける祓立(はらいだて)が見える状態。他の兵は立物なし。映画の黄昏甚兵衛の前立は七曜(?)
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