殿の使番(伝令将校) (落乱33巻186貢)
〇馬廻(うままわり)
馬廻衆・馬廻組とも。主君のまわりを警固する役職で、家臣団の中核となる武将。要は親衛隊。合戦時には本陣を固める騎馬隊となる。騎馬の機動力を生かして、敵の退路を遮断したり負け戦の際、大将の退路を確保する役割を担った。もともとはただ主君の馬側に付き従う人を指したが戦国期になると特定の顔ぶれが定まり職名にもなった。
〇使番(つかいばん)
戦時に伝令・巡察や敵陣への使者などの役についた者のこと。馬廻りから選ばれた(?)。合戦の際、大まかな命令は陣太鼓や法螺貝によって伝えられたが、細かな命令の伝達は騎馬武者が担った。単騎で戦場を駆ける使番は、一目で伝令と分かるように、指物や、目立つ色の母衣(ほろ)を着用した。家中の中でも馬術巧みで武勇に優れ、状況判断能力に富んだ若者が選ばれる、若武者憧れの役職。
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